業務用空気清浄機は、設置場所の人の出入り、粉じん、においなどによってフィルターの負荷が大きく変わります。「HEPAフィルターを掃除したい」と思ったときも、先に確認したいのは掃除の方法ではなく、その部品が手入れできる設計かどうかです。
機種によってはHEPAフィルターを掃除機で吸ったり水洗いしたりすると、ろ材を傷めて性能低下につながるおそれがあります。型番ごとの取扱説明書・保守資料を基準にしてください。
業務用空気清浄機のHEPAメンテナンスで最初に確認する4項目
- 本体の型番と設置場所を記録する
- 取扱説明書で「HEPAフィルター」「集じんフィルター」「プレフィルター」の名称を確認する
- 各部品について、掃除・水洗い・交換のどれが指定されているか確認する
- 交換部品の品番と、メーカーが示す交換目安を確認する
同じ「フィルター」という呼び方でも、外側のプレフィルターと内部のHEPAフィルターでは役割が異なります。見た目だけで判断して、HEPAフィルターを強くたたいたり、ブラシでこすったりしないようにしましょう。
業務用空気清浄機のHEPAメンテナンス・掃除できる部品を分ける
| 部品 | 主な役割 | メンテナンス前の確認 |
|---|---|---|
| プレフィルター | 大きなほこり・毛を受け止める | 掃除機・水洗いが指定されているか |
| HEPA・集じんフィルター | 細かな粒子を捕集する | 掃除機・水洗いの可否、表裏、交換目安 |
| 脱臭フィルター | におい成分を吸着する | 水洗い・再生・交換の可否 |
| 本体・吸込口 | 外側のほこりを防ぐ | 電源を抜いて清掃できる範囲 |
たとえば、HEPAフィルターを「お手入れできない」と案内する機種もあります。一方で、プレフィルターや本体表面には定期的な清掃方法が示されることがあります。作業する部品を取り違えないことが、最も重要なメンテナンスです。
業務用空気清浄機のHEPAメンテナンス・現場での手順
1. 停止・電源遮断・周囲の養生
運転を停止し、取扱説明書の指示に従って電源を切ります。取り外し作業を行う場合は、周囲に落ちるほこりにも備え、必要に応じて床を養生します。高所設置や据え付け状態の変更が必要な機器は、無理に作業せず保守会社へ相談してください。
2. 指定された部品だけを清掃する
プレフィルター、本体の吸込口、パネルなど、説明書で清掃が認められた箇所だけを手入れします。HEPAフィルターに掃除機・水洗いの記載がない場合は、自己判断で清掃せず、汚れ・破れ・におい・警告表示を記録して交換の要否を確認します。
3. 取り付け状態を確認して運転を再開する
フィルターの表裏、矢印、固定部、パネルのロックを確認してから運転を再開します。吸込音や警告表示が普段と異なる場合は運転を止め、メーカーまたは保守窓口へ連絡してください。
交換時期は「使用環境」と「メーカー目安」の両方で見る
交換目安は、あくまで所定の条件での目安です。出入りが多い場所、粉じんが発生しやすい場所、においの強い場所では早まることがあります。風量の低下、においの残り、警告ランプ、フィルターの破損があれば、目安期間を待たずに型番・品番を確認しましょう。
業務利用では、日付、型番、清掃した部品、交換した部品の品番、気づいた異常を残しておくと、次回点検や複数台の管理がしやすくなります。
迷ったときは型番から確認する
HEPAフィルターの可否は、メーカー・型番ごとに異なります。まず型番を控え、取扱説明書やメーカーの保守案内で、対象部品の正式名称と手入れ方法を確認してください。家庭用空気清浄機については、空気清浄機のフィルター掃除も参考にしてください。